燻製を作ってみよう


必要な道具 ビーフジャーキー スモークチキン ハムとベーコン

動画 → NHKの取材
 
スモークチキンを作ってみよう。

色々試行錯誤して、普通の鶏肉が鴨肉のような感じの肉に変身し大変美味しくなるレシピを作り上げました。

以下、作業を進めます。
鶏肉(もも肉)は1Kg使用の場合です。
味付け液(ソミュール液と言います)を準備します。

水    500 CC
塩    30g
砂糖   15g
醤油   25 CC
ワイン  20 CC
蜂蜜   15 CC
料理酒  20 CC
みりん  20 CC

分量は、厳密にしなくても良いようです。
上記を熱を加え一回沸騰させて、冷やしておきます。


鶏肉を適当な大きさ(私は基本的に もも肉3等分)に切ります。

金属・竹などの串で、肉に刺し傷を付けます。

ブラックペッパー・オールスパイス・ナツメグ・生姜をふりかけて 軽くすり込みます。


準備していた味付け液(ソミュール液)に鶏肉を入れ、冷蔵庫で一晩浸したまま冷やします。

(牛肉・豚肉は1週間浸します。又魚の場合を含め、それぞれにソミュール液の配合は異なります)


一晩漬けたら取り出し、よく水切りをします。
これは、燻煙を良く付着させる為で、キッチンペーパーで挟んだりして良く水分を取ります。

もう少し塩の量を多くした液に漬けておき、その後水に漬けて塩抜きする方法もありますが経験が必要で、私は塩抜きをやらない方が失敗が少ないと思い、塩の量を半分以下に減らして塩抜きなしでやっています。


下から、加熱用カセットコンロ、お皿の上に燻煙チップ(燻煙棒)、落ちてくる油受け用の皿、
その上に網を置き、鶏肉を並べます。
その上に又順次 網を置いて鶏肉を並べます。肉は下段と5cmほどの空間があれば、充分煙は通ります。


上の方に温度計を取り付けます。

カセットコンロに火を付け、上下の蓋を開け風通しを良くし60℃くらいになる様に火加減を調整し30分ほど乾かします。
この作業は「風乾」と言います。熱を加えず風に2時間くらいさらしても良いです。
鶏肉の表面の余分な水分を除くのが目的です。
燻煙は、表面が濡れていても 乾燥し過ぎても煙が表面に付着しません。

30℃〜40℃の間は肉の雑菌が繁殖しやすいので、この温度は避けます。


蓋を閉め、天井を少し空けた状態で60℃〜70℃で約2時間、燻製します。

75℃以上になると、肉の脂が溶けて味が落ちるので、75℃を超えないように温度管理に注意します。

天井を閉め切ると煙が有効に使える様な気がするのですが、肉の味が煙くさくなってしまいますので、煙は流すように(くぐらせる様な感じに)します。


燻製が完了したら取り出します。

殺菌の為、ビニール袋に入れて、70℃の温水に30分間浸します。ビニール袋に入れるのは、付着した香りが落ちてしまうのを防ぐ為です。

温水から取り出したら、直ちに流水又は氷水に漬け冷やします。(中途半端な温度にしないように気をつけます)

これで出来上がり!!


日持ちを良くする為、真空パックします。

真空パックする機械は、「フードセーバー」の名前で売られており、真空に引きながら袋の入り口を溶着密閉します。
袋は熱で溶着できる特殊な専用袋を使います。


これで出来上がり。
冷凍庫に入れて保存します。


いかがでしょうか。
一見 難しそうですが、調味料の配合比や時間は極めて「おおまかな世界」で厳密さは不要です。
多くの方が自分なりの作り方をされて「自分の味作り」を楽しんでおられます。それだけ奥が深いと言うことでしょうか。
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