趣味の木工細工をやっていると、ノコ屑やカンナ屑が沢山出て、狭い工房では頭から木屑をかぶってしまいます。身体にも良いことはありません。
物作りが趣味の人の集まりである工芸クラブの仲間が作っているサイクロン式(竜巻)集塵機を作ってみました。
これは、ちょっと移動がしにくいので一般家庭の部屋の中では使えませんが、ある程度定まった場所で大量の軽量ゴミを集塵するには便利なものです。普通の掃除機では、すぐにフィルターが詰まってしまいますが、掃除機とホースの間にこの装置を付けると、99%以上のゴミが遠心力で付属の容器に集塵出来て、掃除機の吸引力が低下しません。
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外観
上部に飛び出た筒に掃除機のホースを接続。
緑色の上部にある横向きの筒に吸引用ホースを接続します。
下部の容器(車のエンジンオイル缶)にゴミが溜まります。
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構造
道路工事で使われる円錐状の筒の上下を切断します。大きい径側の側面に穴を開け、雨どいの筒を円錐筒の円周に沿って固定します。外壁に沿って空気が流れ込む様にするのがポイント。
円錐筒の大きい径の方に板で蓋をし、中心部に空気の出口の穴を開け雨どいを接続します。円錐筒の中側にも雨どいを10cm程度の長さに輪切りした筒を取り付けます。
円錐筒の小さい径の方も板で蓋をし、中心部に穴を開け、車のオイル缶などに乗せます。
各部の継ぎ目から空気が入らないようにシールをして密閉度を上げます。
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原理
吸い込み口から吸い込まれたゴミは、渦巻き気流で回転し、質量があるので遠心力で筒に沿って回転し続け、重力で落ちて行き下の容器に溜まります。
空気は、渦巻き気流を作りつつ、吸出し口から掃除機に吸い上げられていきます。
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